このレンズについて
オリンパスは今年(2003年)の3月31日をもってOMシステムの販売を終了しますが、これに絡んでカメラ屋やインターネットオークションではお祭りに近い状況が展開されてきました。そんな中で、カメラ量販店のヨドバシカメラはかなり良心的?な商売をしており、高く売れるものを安く放出しています。今日(3/30)も、レンズ以外のアクセサリーを定価の半額で販売しているという情報がインターネットで広がっています。本当は飛んでいきたい心境なのですが、ぐっとこらえています。
で、このレンズですが、1月にヨドバシドットコムで期間限定の安売りをしていた時に予約していたもので、3日前に届きました。100/2は持っているし、中古価格¥55,000では高めの相場だったころに(90/2を)買い逃していて、今更その倍近い値段で買う気になれなかったのですが、確実に新品が買えるのはこれが最後であろうと決心したのでした。
新品はやはりいいですね。輝きが違います。そーっとOM-4Tiに装着して、ファインダーを覗いてみます。スクリーンは2-13ですが、このスクリーンでもピントの山がかなりつかみやすいと感じました。ただ、ヘリコイドリングを回すと摺動音がします。使っているうちになじんで、音も出なくなるだろうと思い、とりあえず試写に持ち出してみました。マクロレンズですので、取りあえずマクロ撮影です。めいっぱい繰り出したところを基点に撮影距離を決め、ヘリコイドで微調整。すると、「キキキキッ」というウレタンゴムで金属をこするような音が。よく見てみると、ヘリコイドリングと鏡胴の間に、軟質樹脂製とおぼしきものが挟まっています。おそらく、めいっぱい繰り出した時に繰り出された筒に倒れが生じるため、金属同士の接触を防止する目的で取り付けられているのでしょう。無限遠付近では「鳴き」は出ませんが、最初の摺動音が同じ理由で発生しているなら、いくら使ってもなじむことはないでしょう。
販売終了間際の駆け込み需要に対応するため構造を見直し(コストダウン)て、簡略化している可能性はあると思われます。可能であれば初期の個体と比較してみたいものです。
写りは
3日前に手に入れたばかりなので、試写のレベルでありますが、その範囲内での感想としてはやはり評判通りの写りだと感じます。VIVITARやSOLIGORのマクロレンズは、絞るとかりかりになりました。それはそれで良かったのですが、このようにシャープでありながらかりかりではない写りを見ますと、こちらの方がいいなあと思えます。ポートレートにも使えるかも。再来週、近所でモデル撮影会があるので、そのときはOMを使うことにしましょう。85mmや100mmと撮り比べができればいいんですが、この焦点距離ではかなり前に出ないと余計なものが写り込むので、ちょっと大変ですが。
2003.10.02.
|