ZUIKO MC AUTO-T 1:2 f=85mm

このレンズについて

 OM用ズイコーレンズらしい、コンパクトな中望遠レンズで、50mm/3.5マクロの先端を少し長くしたくらいの大きさです。鏡胴先端の外径に対して前玉の直径が大きいデザインは、私の好みです。85mmという焦点距離はスナップや風景にはあまり使うことがなく、事実上ポートレイト専門の用途になってしまっています。このため使用頻度も少なく、少ない作例も掲載することができませんでしたが、今回モデルさんから承諾を得ることができたので、このページを作成することができました。
 このレンズは確かOM-4Tiと同時に入手したものです。手当たり次第に買い集めていた時期でしたが、前玉に一カ所傷があるため、若干安めの価格でした。

 その焦点距離と口径比から、マクロ90/2や100/2などと比較してどうかという質問が、ニフティサーブを含めたオリンパス系の掲示板で多く見られたレンズですね。私はこのレンズをほとんど使っていなかったし、そのころは90/2や100/2を持っていなかったので見ているだけでしたが、質問に答えていた人の意見を総合すると、100>90>85という順で良い写り、という感じだったと思います。数値的性能では90mmの方が上なようですが、ユーザーの支持は100mmの方が多かったようです。85mmはと言えば、90mmからはだいぶ落ちて、開放では甘いがその甘さがイイ、みたいな評価が多かったと記憶しています。
 そんな評価を見ていて、自分の中でも先入観が固まりつつあったのですが、たまに使ってみると開放の甘さはそんなに感じませんでした。確かに90mmや100mmと比べると、写りではわずかに劣る感じは否めませんが、圧倒的なコンパクトさを考慮すると85mmは十分な存在価値があると言えます。という、無難でおもしろくない結論に至るのでありました。

写りは

 正直なところ、まともに使ったのは初めてと言ってもいいくらいなんですが、これまで散発的に使ってきた印象と同じで、開放でも全然問題ありません。ちょっと離れた被写体では甘い写真がいっぱい撮れることがあるかもしれませんが、それはこのレンズの性能というよりはピントをしっかり追い込めないことにあるのではないかと思います。85mmのF2といったら、被写界深度はかなり浅いですから。OMにTalbergスクリーンを入れるようになって、その辺の歩留まりはかなり向上していると思います。

2003.05.07.


作例