このレンズについて
ロシア製対角魚眼レンズです。「ZENITAR-M」のMはM42マウントを表すそうですが、これはY/Cマウントで絞りはマニュアルです。M42マウント物よりも安かったのでこのマウントにしましたが、知人から*istD digitalを譲り受けた今となってはM42にしなかったことが悔やまれます。
これ以外にニコンFマウントやペンタックスKマウントもあるようです。
Y/Cマウントなので京セラのページに入れましたが、純正レンズにも同じ焦点距離の対角魚眼レンズがあります。魚眼レンズは一度は使ってみたいと思っていましたが、ツァイスの価格は中古でもZENITARの10倍以上しますので最初から手に入れる気はありませんでした。
合成樹脂製の部品はあまり使われておらず、ずしりと重くてヘリコイドを回した感じも比較的スムーズでよいのですが、仕上げについてはいかにも旧ソ連製という感じです。
超広角のため前にフィルターを装着するのは現実的でないため後玉の後ろにフィルターを取り付けるようになっていて、クリア、黄色、緑、赤のフィルターが付属されています。このフィルターは光学系の一部なので、何かしらつけておかないといけません(つけずに撮影したことはありませんので、どんな影響があるのか体験したことはありませんが)。
最短の撮影距離は0.3mですが、超広角のため目一杯寄っても被写体を大きく写し込めない時があります。もう少し近寄れればいいのですが。
写りは
開放ではやや甘いようですが、絞れば普通に写ります。超広角のためピント合わせもしづらいので、光が少ないときには難儀します。
このレンズは写り云々というよりも超ワイド画角と湾曲効果を体験・活用するものと考えて買いましたが、それには十分応えてくれています。
2008.08.31.
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