Rodenstock Ysaron 1:4,5 f=210mm

このレンズ

 アメリカへ出張すると必ず立ち寄っていたカメラ屋の、暗室用品コーナーにあったレンズです(記憶では)。メーカーとレンズ名に惹かれて買ってきました。置いてあった場所からわかるように、引き伸ばしレンズだと思われます。とにかく大きくて重くて、バレルレンズみたいなものです。

取り付け方

 もともと撮影用レンズではないので、バックフォーカスはかなり長いです。最初は、M42接写ヘリコイドチューブと中間リング2セットをつなげて、天狗の鼻のようにして使いましたが、大変使いにくかったので、次は三脚使用を前提にしてベローズと中間リングのセットで使うことにしてみました。
 まず、レンズの後ろに特製アダプターを取り付けます。その後ろにTマウントアダプター(今回はOM用)、べローズ、その後ろに中間リング、そしてボディという構成です。右下の写真を参照してください。特製アダプターは、知人を介して作ってもらいました。Ysaronのネジ部を外側から3本のネジで締め付けられるようになっています。反対側はTマウントアダプターの中に入るような形状で、Tマウントアダプター側から3本のビスで固定されます。

使い方

 右下の写真の組み合わせで、最短は60cm程度まで近づくことができます。手持ちではかなり操作しにくくなりますが、焦点距離からして三脚は使わざるを得ませんから問題ないでしょう。三脚を使えば、べローズは使いやすいアクセサリーです。

 引き伸ばしレンズですが、レンズ先端にはフィルターネジが切ってあり、そのサイズもφ55と一般的なものなので、汎用のフードが使えて助かります。本当は、コンタックスのNo.5フードなどをつけたいのですが、頭が重くなってレンズがアダプターからもげてしまうのが心配だったので、折りたたみのゴムフードを装着しましたが、ちょっと力不足だったようです。

写りは

 思ったより普通に写るのでつまらないと言えばつまらないですね。開放では収差が残っているような感じでシャープさに欠けますが、それなりに写っています。F8まで絞ればその辺は全く問題なくなります。ただ、逆光には弱そうです。
 また、もともと8x10inchesをカバーするようなイメージサークルを持っていますから、135判の大きさでは全面均質です。
 通常の望遠レンズの代わりに持ち出すのはあまり利口とは思えませんが、絞り形状がほぼ円形で画面全体が均質な、無限遠から接写までできる望遠マクロが必要な場合は出番かもしれません(ないと思うけど)。


作例