XA2

このカメラについて

 1980年に発表されたXAシリーズの次男坊、兄貴によく似ていますがコンセプトはだいぶ違います。裸でぽいっとポケットに放り込める、ファッショナブルな服装にも違和感がなく、難しそうなメカっぽさもない、持つことに精神的負担を感じさせないカメラらしくないカメラとして開発されたところは同じですが、XAが「意志を入れられるEE」を持つのに対し、XA2はロボット化を目指したカメラです。

 XAとの大きな違いは、ピント合わせが二重像合致式連動距離計からゾーンフォーカス式になっていること、レンズ構成が5群6枚の35/2.8から4群4枚の35/3.5になっていることでしょうか。基本的にピント合わせはしないで使うことを前提に設計されており、レバーをいじった場合の戻し忘れを防止するため、カバーを閉めるのに連動して常焦点(2.8m)位置に戻るようになっています。 

 専用フラッシュについてもXAと同様で、をつけると、横幅がだいぶ長くなってしまいますが統一されたデザインのフラッシュ内蔵機になります。フラッシュの種類もガイドナンバーが9、11、16のものがありました。
 フラッシュを使用するには、合体させた後フィルム感度設定レバーの下にあるレバーをFLASH側にします。すると、フラッシュのチャージランプが飛び出してきてフラッシュのスイッチが入ります。このチャージランプの飛び出しは機械的な連動ですが、手許のXAに比べるとレバーを切り替える荷重はだいぶ軽くなっています。XAとXA2とで機構が違うからなのか、個体差があるのかはわかりませんが。

レンズはD.ZUIKO 1:3,5 f=35mm、前3群(枚)回転式でごくわずか前後に動きます。

使ってみて

 開発コンセプト通り、フィルムを入れて巻き上げてレリーズするだけのカメラです。いじるところがなく、個人的にはこれだけを持って撮影に行く気にはなりませんが、サブサブカメラとして持って行くと、重宝することもあります。ポケットから取り出し、カバーを開けて巻き上げ、レリーズまでを片手で無理なく行なえ、タイムラグもほとんどないので、とっさのノーファインダー撮影には向いています。あまり大きな字では書けませんが、このカメラですれ違うおねえさんたちを撮ったこともあります。
 フェザータッチと言われるレリーズボタンですが、経年変化なのか使われすぎたのか、私のXA2は決まった位置をやや強めに押さないとレリーズされないので、ごくたまにシャッターチャンスを逃すことがありました。

 写りは

 XAに比べると、こちらのレンズの方が性能が安定しているような気がします。作例を見ていただくとわかりますが、周辺の減光に偏りがあるものの、開放時のコマフレアはほとんどなく、シャープさもとりあえず文句ありません。リバーサルフィルムで撮っても露出は意外なほど安定しており、今でも十分使えるカメラだと思います。

2005.02.19.


作例