出会い
このレンズは、1987年、167MTと同じ年に発売されました。ヤシコンマウント用のカールツァイスズームレンズとしては、40-80に次ぐ2番目、MMズームとしては初のレンズだそうです。
ヤシコンのレンズについては単焦点ばかりに目が行っていて、ズームは対象外だったのですが、某掲示板でいっときこのレンズの評判が繰り返し語られたのと、奥日光へ撮影に行くのにズームは便利、ということから手を出してみました。相場は定価の1/4以下でした。
使ってみて
このレンズを入手するまで使用していた(今も持っていますが)VS40-80よりも短く、軽いのがいいです。500g近くあり絶対的な重量は決して軽いわけではないのですが、35mm,
50mm の単焦点+αで着脱の手間いらず、と考えれば十分軽いと言えるでしょう。
奥日光に行きますと、18mmから600mmまで使う可能性があるのですが、この範囲を単焦点でまかなおうとすると大変なことになります。35-70と
80-200(または100-300)とムターがあれば、このほとんどをカバーできるので、本音はレンズをとっかえひっかえしたい私も、奥日光へ行くときはズーム主体となってしまいます。
このレンズの特徴としては、広角側でのみ繰り出し量を多くできるマクロモードを備えていることが挙げられます。1:2.5の撮影倍率になるのですが、35mmでの近接撮影だと、被写体との角度を考えないと変な遠近感が出るので注意が必要です。
ピント合わせは、35/2.8より合わせにくい感じはしますが、VS40-80よりは合せやすいのでよしとしましょう。
写りは
このレンズはVS40-80と似た焦点距離、開放値、同じズーム比ですが、性能はだいぶ違うようです。VS40-80は好ましいながらも古いタイプの写りでしたが、このレンズは現代的な写りで、歪曲収差もズームレンズとしてはかなり抑えられているようです。アサカメのニューフェイス診断室でも高評価を得ていました。実際、開放からまったく問題なく使えるし、アサカメの診断室で「望遠側の開放でややハロが出る」と書かれていますが、私は全然気になりません。しばらく使った後は手放すことも視野に入れて購入したレンズですが、長いつき合いになりそうな気がします。
2005.02.20.
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