VITO II

このカメラについて

 VITOシリーズの次男となるこのカメラは、折り畳むと大変コンパクトになり、ジーンズのポケットにも楽々入るサイズになります(ポケットに入れたまま椅子に座ったりするのはムリですが(^_^;)。VITO (I)から始まったこのシリーズはVITO IIIでピークを迎え、その後は進化とも簡略化ともつかぬ変遷を遂げていきます。蛇腹を持つモデルはI,II,IIa,IIIだけで、これ以降は固定鏡胴となります。
 蛇腹カメラは、蛇腹を折り畳んだ状態ではコンパクトなのですが、撮影状態にすると逆に持ちにくくなりますので、ケースがないと意外と使いにくいものになると感じます。他のカメラのアイレット(吊り輪を通す金具)を移植したという例を聞いたことがありますが、気持ちは良く理解できます。
 このVITO IIは、実は2台目です。1台目は割と安価に購入することができて喜んでいたのですが、何度か撮っても首をかしげるような写真ばかりだったためお蔵入り状態でした。その後2台目を手に入れる機会があり、撮り比べてみたところやはり差がはっきりとわかったので、1台目は手放しました。この2台目にはアクセサリーシューがついていますが、もちろん純正ではありません。しかし、単なる素人工作にも見えないので、修理業者かだれかが行った改造の一つなのではないかと思います。
 これがあるおかげで純正のアクセサリーシューは取り付けられないし、ストロボもきつくて取り付けできないので、無用の長物なのは確かです。

写りは

レンズはカラースコパー50/3.5がついています。カラースコパーはカールツァイスのテッサーに相当し、いろいろなモデルに長年に渡り搭載されてきました。シャープで高コントラストなレンズという評判ですが、遠景は苦手のようです。2台目に乗り換えてから実戦投入の機会がほとんどなかったため、作例もありません。順次増やしていきます。


作例