このレンズ
このレンズはプロミネント専用マウントの標準レンズです。プロミネント用の標準レンズは、このULTRONの他にNOKTON
1:1.5/50、COLOR-SKOPAR 1:3.5/50があります。NOKTONはプロミネントにしか搭載されませんでしたが、ULTRONはほぼ同じ時期に発売されたVITO
IIIやVITESSA、後にVITOMATICシリーズに搭載され、さらにSLR用に構成が変更されてICAREXの標準レンズとしても使われました。
使ってみて
使い勝手は特別書くことはないですね。手持ちのNOKTONよりは後の年代に製造されたようで、前枠のところに外ネジ(格子模様のローレット)があります。ここに装着するフィルターなどのアクセサリーがあったようですが、残念ながら私は一切持っていません。
この、一見飾りローレットに見える外ネジは、ICAREX用のレンズにも使われています。
写りは
実はこの個体、けっこう広い範囲にバル切れがあります。虹色に輝くものではなくて、水がしみこんだみたいなものなので、あまり写りには影響ないのではないかと思っているのですが、VITESSAと比べて全般的に微妙にコントラストが低い感じがするのは、ボディの違いだけではなくバル切れの影響もあるかもしれません。コントラストが低いせいか、ぱっと見では目を引かない画像ばかりですが、よく見るとけっこう解像力はあるようなので、NOKTONとは違った使い方が出来るかもしれません。
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