RTS II

このカメラについて

 この時代にはもう、ヤシカは京セラに吸収されてしまっています。外見は一見初代とそっくりですが、この角度からわかる違いはセルフタイマーが機械式のレバー型から電子式になっていること、露出計スイッチと同軸にAEロックスイッチがついていること、感度ダイヤルの前面に電源スイッチがあること、ホットシューにX接点以外の小さな接点がふたつあることくらいでしょうか。
 内部的にはシャッター制御がクォーツ式になっていること、シャッター幕が布から金属幕(Ti? )になっていることが大きな違いでしょうか。もっとあると思いますが、私が知っている内部的相違はこれくらいです。ファインダーもよくなっているようですね。確かにピントの合わせ易さが違う気はします。
 あとはアイピースシャッターがつき、電池室の蓋が硬貨等で開けるタイプからつまみを起こして開けるタイプになり、開閉し易くなっています。
 このカメラは一度、新品同様状態のものを入手したものの、きれいすぎてなかなか使えず、仕方がないので手放してしまったという過去があります。その後、よく行くカメラ屋にジャンク状態(程度、価格)で並んでいたのを買ってきたのが写真のカメラです。三脚穴の部品が緩んでいるとか、ミラーとベースとの接着が両面テープだけみたいなので長年の使用でミラーが前にずれてきて、レンズによってはミラーが当たってもどらなくなるという不具合がありました。素人修理で通常の使用に問題ない程度には回復していますが、どうも長いつきあいになりそうなので、早めにメーカーにちゃんとした調整をしてもらうつもりでいます。(後日談: 2001年7月に、ついに調整に出したのですが、部品がないため調整できませんと言われてしまいました。このまま壊れるまで使うしかないようです・・・)

使ってみて

 このカメラだけ電源スイッチが違う位置にあるので、電源を入れ忘れることが時々あります。露出補正の表示も独特です。それ以外は、他社のカメラと似た操作性なので、特に違和感がありません。ファインダー倍率は他のコンタックスカメラに比べると大きい方です。今はこのカメラに谷山氏によるガラススクリーンを入れて使用していますので、ピント合わせはさらにやりやすくなっています。時々、このカメラにグリップつきワインダーでもつけてやろうか、と思うのですが、いつ動かなくなっても不思議ではないカメラに追加投資するのは不安なため、実現しないままです。