このレンズについて
このレンズは、別項の127MMと同じで、ウォーレンサックの引き伸ばし用レンズです。他のウォーレンサックと入手経路は同じですが、これだけは知人に頼まれて購入したものですので試写後は返却することになっています。
反射面の数からすると、3群4枚構成のようです。とてもコンパクトなレンズですが、持ってみると意外とずっしりした感触があります。クリックも明確で気持ちのよい操作感です。
このレンズの使い方
このレンズも127MMと同様、ナットでボードに固定するのが基本的な取り付け方のようですが、私が入手したものにはライカスクリューへ変換するアダプターがついていました。ですから、ミニマクロ(127MM
f/4.5の項参照)にそのまま取り付けできるのですが、75mmという焦点距離に対してミニマクロの縮長が長すぎるため、接写のみになってしまいますのであまり実用的ではありません。たまに見かけるL39→M42アダプターがあれば、それを介してヘリコイドチューブに取り付けることができるのですが、いまだに手に入れていないので今回は別の手を考えました。
手持ちの材料にレンズを手当たり次第にあてがってみますと、二つ持っているM42中間リングセットのうち絞りピンのないタイプの一番薄いリング内径に、ピッチは違うがたまたまM39の部分があることがわかり、そこへねじ込んで固定しました。それだけでははるかにオーバーインフですので、無限遠を出すために試行錯誤の末、もう一方の中間リングセットの一番薄いやつをねじ込みました。これで無限遠が出るようになりました。
しかし、このままでは無限遠は写せるけど近くが写せないのではないか? その通り。そこで京セラのAXが登場するわけです。このカメラは、発売当初からこういう使い方ができることを利点としてあげられていました。遅まきながら、やっとそういう使い方をすることになったわけです。
レンズ側で無限遠が出ているので、後はもう難しいことはありません。いつものように中間リングにM42-CONTAXアダプターをつけて、カメラに装着するだけです。これで準備完了。カメラのAF機能をフルに使って撮影です。開放値が4.5ですが、日陰でもAFはびしびし決まります。らくちんです。
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AXに取り付けた
ところです。
見た目はかっこ
よくないですな。
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レンズに中間リング2個とM42-CONTAXアダプターをつけた状態。これをカメラに装着。 |
写りは
このレンズも、私の中にあるウォーレンサックレンズの写りのイメージとは違う写りです。数字的にはこちらの方が基準より優れた性能をもっているような気がします。ただ、やはり逆光に弱いことが最大の弱点でしょう。
2001.11.04.
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