OM-1桁機用ポラバック

ポラバック?

 機材の確認とかストロボを使う場合の光のまわり具合を確認するため、インスタントフィルムを銀塩フィルムカメラに取り付けられるようにしたものです。npcという会社のprobackというのが正式名称のようです。

 ポラバックというアクセサリーは、ブローニーフィルムやシートフィルムを使うカメラ用のものは時々見かけますが、35mm判、それもOM用となると、レアアイテムに属すると言えるのではないでしょうか(^_^; 私も、現物は2,3度しか見たことがありません。キャノン、ニコン用のほうが数は多いようです。

さて、このポラバックは、ピールアパート式インスタントフィルムを使います。ピーアパートフィルムというのは、撮影後、ぺろを引っ張ってフィルムを取り出し、一定時間経過後べりべりっと表紙をはがすやつです。ポラロイドやフジなどから発売されていて、カラー、白黒、感度の違いで何種類かあります。
 べろの先は前のフィルムに接着されていて、一枚引き出すと次のフィルムのべろの先端が出て来るようになっていますので、一度セットすると次々に引っぱり出せます。以下にその使い方を書いてみます。

@今回使用したフィルムです。白黒で感度3200!です。 A開封した状態です。
BNPCプロバックにセットします。 Cプロバックをボディに取り付けます。
Dレンズを取り付け、黒い遮光紙を引き抜くと一枚目の白いタブが出てきて撮影可能状態になります。普通のフィルムと反射率が違うためか、OM-2などのダイレクトAEで使うとかなりアンダーになりますので、マニュアル露出で撮影するのがよいでしょう。 Eフィルム一枚で2コマ撮影できます。一枚撮影したら、白いタブを黒い帯と同じくらいの長さだけ引き出します。二枚目のタブと分離するまでを目安としてもいいかもしれません。そして2コマ目の撮影をします。

  

F撮影が終わったら、白いタブを完全に引き抜きます。すると、ローラーの間から別のベロが出てきますので、これを確実に定速度で引き出します。 G引き出したら、規定時間放置し(振る必要はありません(^_^;)、剥がします。右側のコマが最初、左側のコマが2回目の撮影によるものです。ごらんの通り、フィルムの半分以上が無駄になります。

 OM-1/2でインスタントフィルムが使えるというのはおもしろいのですが、ファインダーを覗きにくい、三脚への取り付けが困難、遮光板がないので裏蓋を開けたりするとフィルムが一枚無駄になる、フィルムが比較的高価、光のまわり具合の確認程度しかできない、などの問題点があります。限りなく「とほほグッズ」に近いように思います。
 当初は自己流の使い方をしていましたが、先日指摘をいただき、ようやく本当の使い方がわかりました。ありがとうございました。

2002.11.03.(改訂)