Planar 1:1,4 f=55mm

このレンズについて

 コンタレックスマウントの大口径プラナーですね。開放値1.4というのは、55mmのほかに85mmもありますが、85mmのほうは生産数が少ないという希少性のほかに、絞りの形状がおにぎり型になるという特徴があるようです。実物を見たことがないのが残念ですが、コンタレックスのレンズは全般的におかしな絞りの形をしています。この55mmも、開放から絞っていくといわゆる「矢車」形になり、それがさらに進んで角が9個の星形になって最終的に普通の9角形になります。

 50mmは38cmまで近寄れましたが、55mmは45cmであり、普通です。また、50mmにはついていたフィルター枠内側のねじがないため、フィルターやフードを取り付ける場合は専用品が必要となります。ある種のCanon FDマウントレンズ用フードが使えるという情報がありますが、その現物をいまだに入手していないため、本当かどうかは未確認です。複数の情報なので、たぶん使えるのでしょう。

写りは

 このレンズは数値的性能は高いんじゃないでしょうか。優等生レンズだと思います。コマ収差も出ないしハロもほとんどないし、逆光にもけっこう持ちこたえてくれます。でも、その性能を十分に引き出すボディがないのか使い方が悪いのか、なかなかグッとくる写真が撮れないのが悲しいところです。最近、コンタレックススーパーにミノルタのM型スクリーンを入れたらだいぶ使いやすくなったので、今後はもう少し使いこなせるようになるのではないかと思っています。

2002.11.24.


作例