OLYMPUS OM40PROGRAM

OM40PROGRAMとは

 「逆光強し君」というニックネームで1985年に登場した、OM二桁シリーズの末弟です。このカメラの最大の特徴は、ESP(Electro Selective Pattern)測光を搭載していることです。ESPとは、中央部重点測光と平均測光の二つの受光素子を駆使して露出補正を行うものです。これまでの機種の平均測光では、画面の隅や端に明るい空などが入るとそれに引っ張られて全体がアンダーになることが多かったのですが、ESPをオンにすると、高輝度部分の存在を検知して自動的にプラス補正してくれるのです。ESPが働いているときは、ファインダー内左下にマークが表示されます。エプロン部右に見える赤帯の出っ張りがESPのスイッチです。
 二つ目の特徴は、プログラム露出機構を内蔵していることです。この機構は、兄貴分のOM-2 s/pで初めて採用されたものですが、それと同等以上の内容になっているようです。すべてのレンズ(シフトレンズなどを除く)は、絞りを最小にしておくことにより、プログラム露出で使うことができます。システムの互換性を高レベルで維持しようとするオリンパスのポリシーが、ここからも感じられます。

 露出モードは、上述のプログラムの他に従来通りの絞り優先モードとマニュアルモードを切り替えて使用できます。設定したモードは、ファインダー内でも確認できます。

 その他、フィルムのDXコードに対応していますが、感度設定を自動にすると、感度ダイヤルによる露出補正ができなくなってしまいます。過渡期の機能といえます。

使ってみて

 ESP、プログラム、など機能的には高いものを装備していながら、やはり二桁シリーズの悲しさなのか、質感に欠けます。特に巻き上げの感触の悪さはすべてのOMシリーズの中でトップクラスではないでしょうか。
 それから、レリーズ後、動作完了までの時間がかなり長く感じられる点も不満が残るところです。プログラムモードで絞りバネのオーバーランを防ぐために緩速装置が組み込まれていることによるので、仕方がないと言えば仕方がないのですが。てろーんという感じの動作音はやはり好きになれません。
 また、貼り皮が樹脂製で、今ではほとんどの個体がべたべたになっていることと思われます。写真の個体も、拭いても拭いてもべたべたが取りきれないので牛皮に貼り替えてしまいました。
 ファインダーに関しても不満があります。昼間はよいのですが、室内や夕方など暗いところではピントの山が全くわからずいらいらします。OM40全体がそうなのか、私の持っているものだけなのかはわからないのですが。