OLYMPUS OM2000 SPOT METERING

OM2000について

OMシリーズ最後のボディ、最初にして最後のOEM機(国内において)で、1997年に発売されています。ZUIKO AUTO ZOOM 35~70/3.5-4.8とのセット販売で、ボディまたはレンズを単独で購入することはできなかったようです。これは、某カメラ店で現品限りの展示品処分価格だったのを買ってきたものです。展示品ですから、初期の製品ですね。入っていた電池の使用期限が1999年だったのがなんとなく悲しい・・・ただ、国内向けとしては初期でも、(コシナが)それ以前に他社向け、自社向けとして膨大な数を生産していますから、品質的には何も問題がないはずです。

 このボディは、ニコンのFM10などとベースが同じで、主に東南アジア向けに輸出されていたのを国内にも販売したものです。FM10と同じベースでも、スポット測光ができる点がちょっとオリンパスらしいところですが、ハーフミラーやサブミラーを使った本格的なものではなく、おそらく35SPでやっていたような、受光素子の中心部と外周部を別回路にする方式をとっているのではないかと想像します。

 このスポット測光以外は特別な機能はなく、ごく普通のフルマニュアルカメラです。ただ、シャッターの最高速が1/2000秒というのは、OMシリーズの中では特別と言えるかもしれません。あらゆる外装パーツに高級感はなく、見ても触ってもまさにプラスティックという感じで、以前は触ることすら避けていたものでしたが、OMシリーズが終焉を迎えるとこんなカメラでも興味の対象になってしまうものです。

使ってみて

 プラプラの外装で、非常に軽いのですが、フレームは金属を使っているようで信頼性は高いのかもしれません。ファインダーを覗いてみると、まず最初に感じるのは視界が青いということですね。ライカフレックスSLなども青いと言われますが、あんな感じに近いように思います。特筆すべきは、この価格のカメラとしてはピントが合わせやすいことです。1-1などのスクリーンが入ったOM-1では、画面周辺部ではピント合わせが事実上できなかったのですが、このカメラでは十分可能です。
 また、シャッターのレリーズ感、ミラーショックなども、高級感はないものの好感が持てる感触で、一日使っていても気になりません。ただひとつ難を言えば、跳ね上げられた後のミラーが戻るとき、ゴムを巻いたストッパーに当たるだけのため、ミラーがバウンドします。ファインダーを覗いていてこれがわかります。不快というほどではないのですが、気になることは確かです。そのゴムがミラーの角度を決めているわけですから、へたったりして変形したらピントが狂って来るんじゃないか、という心配があるにはありますが、杞憂でしょうか。
 それから、巻き戻しの時、クランクのトルクが非常に軽く、気持ちよく巻き戻せる点は良いと思います。
 今のところ気になりませんが、OMの思想に反するところとしてレリーズロックがあります。巻き上げレバーを予備角の分起こしておかないと、巻き上げてあってもレリーズできないのです。これは、どうしても気に入らなければ巻き上げレバーのヒレ(ロック)を削ってしまえばいいのですけどね。

 なんだかんだ言っても、結構気に入ってしまいました。

2002.05.05.