YASHICA ML 55mm 1:1.2

このレンズについて

 先週手に入れたばかりのものです。このレンズは、ヤシカが京セラに買収された後も、カールツァイスレンズと併売されていたMLラインナップの中のひとつです。当時の定価は、プラナー50/1.4よりちょっとだけ安い設定でした。大口径とは言え、有名なプラナーと値段がそれほど変わらなければ、普通の人はカールツァイスを買うでしょう。おそらくそんな理由もあって、数は出なかったことと思います。前玉の直径は約46mmで、ズイコーやコシナの55/1.2とほぼ同じですが、後玉は約36mmで他社より約2mm大きいことが何かのアドバンテージを感じさせます。
 同様のスペックを持つレンズでトミノン(M42)がありますが、素性は同じなんでしょうか。


写りは

 ズイコーやコシナの55/1.2が、開放ではハロがよく出ますが(ズイコーなどはファインダーでもよくわかるほど)、MLの55/1.2は比較的ハロやコマ収差の出方が少ないように思います。
 ただし、四隅の減光は甚だしく、この点についてはズイコー、コシナに劣る部分といえます。個人的には「味」の範囲を超えていると思います。カメラのせいで、ちょっとアンダー目になっているため、よけいに減光が目立つというのもあるかもしれません・・・もうちょっと使い込みたいですね。


作例