このレンズ
銘板に「ROKKOR-X」とあることからわかるように、海外から取り寄せたものです。大きさは、MC50/1.7にかなり近く、キャップをして並べておくと一瞬どちらがf1.2か迷います(ほんの一瞬ですよ(^_^;)が、持ってみればその違いは明白です。MC58/1.2ほどの迫力はありませんが、大口径レンズの威厳は控えめながら発散しています。
写りは
オリンパスのズイコーレンズなどもそうですが、最初に55mm〜58mmの焦点距離で開放値1.2のレンズがラインナップされ、その後焦点距離50mmの新設計レンズに交代するという流れをミノルタも実践していますが、旧世代と新世代のf1.2レンズを撮り比べてみると、どうしても旧世代の方がいい写りに思えて仕方がありません。まあ、いい写りというのも非常に主観的なものですから、反対の意見を持たれる方もいるとは思いますが、50/1.2と58/1.2どちらをとるかと聞かれたら、私は迷わず58/1.2と答えるでしょう・・・
開放では四隅の減光がやや目立ちます。コントラストも低めでソフトな描写、白い花などの高輝度な被写体にはハロのようなものがでます。ここまでは58/1.2なども同じなのですが、58/1.2はf2に絞ると急激に画質が向上し、f2.8になるとびくともしなくなるのに対して、50/1.2はf4まで絞っても画質にあまり変化がないのです。よく言えば写りが安定している訳ですが、開放からシャープならまだしも、絞っても甘いのでは個人的にはちょっと待って、となってしまいます。
現時点では以上のような印象を持っていますが、もっと使ってみればいろいろわかってくると思うので、今後に期待することにしましょう。
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