MC W.ROKKOR-HH 1:1.8 f=35mm

このレンズ

 焦点距離が35mmで開放値が1.8というレンズは、あまり見かけません。だいたい、1.4、2.0、,2.8というきりのいい開放値の製品が多いのですが、ミノルタはMCでもMDでも開放値1.8の35mmを販売していました。
 開放値が1.8ということで、f:2のレンズと実用上はほとんど変わらないのですが、よりf:1.4に近いイメージを抱かせるスペックです。銘板に「ROKKOR-HH」とありますので、このレンズは6群8枚構成ということになります。かなりずしりと重いレンズで、MC58/1.2と遜色ない重量です(実際には50gくらい軽い)。

 ミノルタの機材は、もともと異種格闘技遊びのためにX-700を買ったのがスタートで、ロッコールレンズに特に興味があった訳ではなかったので、手持ちのレンズも非常に偏ったラインナップになっています(45〜58mmの焦点距離は10本あるのに、それ以外では28/3.5と35/1.8,35/2,35/2.8、135/4しかない)。

 このレンズも、どんなレンズなのか全然知らない時に店頭で見かけ、その大きさとスペックに惹かれて買ってきたのです。

写りは

 他社の35mm f:2のレンズと比べても、開放無限遠の写りは特徴があります。高性能というわけではなくて、その逆なんですが、これだけ違うと手元に置いておきたくなるという、不思議な魅力を持ったレンズです(^_^;。近距離になれば、他社のレンズとの差はそれほど目立たなくなるように思います。

 モデル撮影会などには、定番の85mmあたりの焦点距離に加え、35mmも持っていくのですが、気に入った写真が撮れたことがありません。ただ持っていくだけ、という状況になっているのですが、このレンズではぜひ一度モデルさんを撮ってみたいと思っています。


作例