OLYMPUS M-1

M-1 LOGO   OLYMPUS M-1

 M-1は、一眼レフが重くて大きいのは当たり前と思われていた時代に、小型軽量を売りに登場したカメラです。オリンパスが満を持して発表しただけあって、そのコンパクトさは世間をあっと言わせました。
 M-1という名称にライツ社からクレームが付いて、すぐにOM-1と名称変更されたというのは有名な話ですが、後期のOM-1と違うのは名称だけではありません。各部の作りに違いがあります。それを、画像を交えて見てみましょう。

   

上の写真は、左がM-1、右がOM-1です。ここでの違いは、マウント固定のねじ(黄色い矢印で示した)が、M-1ではマイナスなのに対してOM-1はプラスねじであること、M-1ではローラーのような機構が見えますが、OM-1では小さな突起があるだけになっていることです(赤矢印)。このローラーはレンズの絞り値(相対値)をボディに伝える部品の一部ですが、初期と後期では伝達の構造が違うためこうなっているようです。修理マニュアルによると、同じようなローラーは内部に組み込まれています。



         

これらの画像は巻き戻しクラッチ解除スイッチの違いです。同じく左がM-1、右がOM-1ですが、赤矢印で示した赤マークがM-1は横長の四角、OM-1は丸になっています。このスイッチ操作が押すのではなく回すことを視覚的に示すために横長にしたものと推測しますが、効果のわりにコストが高かったので、すぐ丸にしたのではないでしょうか。


   

上の二枚の画像は、ファインダー接眼部の枠からレンズまでの深さが違うことを表しています。ちょっと見にくくて申し訳ないのですが、赤矢印の間隔が深さを示しています。左のM-1の方が浅くなっています。なぜ深くなったのか、どんな効果があるのかはわかりません。


   

今度の二枚はフィルムレールの端にあるピンの違いです。左のM-1では左右二本ずつついていますが、右のOM-1では左側に二本しかありません。これに伴って裏蓋の圧板の幅が違います。にこいちにするような場合、注意が必要です。


   

上の二つの画像は、巻き上げレバーを比較したものです。上にあるのがM-1、下がOM-1です。左の画像はレバー上面、右はレバー裏面の様子です。OM-1のレバーがアルミ合金の一枚板に二面穴を明けてあるだけなのに対し、M-1のレバーは鉄製の部品をレバーに3本のねじで固定してあります。明らかに耐久性は違うでしょう。過剰品質と言えるかもしれません。

 このように、M-1(初期のOM-1を含む)と後のOM-1は、ちょっと調べただけでもこれだけの違いがあり、内部構造にはもっと違いがあるものと思われます。決してトップカバーが違うだけではないのです。両方を操作し比べてみるとわかりますが、巻き上げ感やレリーズ感(シャッター音やミラーショック含め)がかなり違います。私はこの辺にこだわってしまうのです。
 先般、雑誌でM-1の黒が話題になりましたが、写真を見る限り中身はOM-1のような気がします。もしオリンパスが実際に手をかけたものでも、中身がOM-1であればM-1とは認めたくないところです。アレが中身的にもM-1であると証明されるまでは、M-1ブラックではなくM-1グレーと呼ぶべきではないかと、個人的には思っています。