LORDMATIC

ロードマチックはセイコーマチックを始祖とし、って簡単に書いちゃっていいのか大いに疑問がありますが、
「***マチック」という大きなくくりで言えば、セイコー機械式最後のモデルとなりますね。

ロードマチックは56系の6振動の機械を搭載したものが基本ですが、52系を載せたモデルがあったり、
キングセイコー用の8振動の56系を載せたモデルが出たりしました。

56系の機械は、手巻機構、世界初の竜頭操作によるカレンダー(曜・日)早送り、
曜日の和英文字表示選択装置、緩急微動調整装置、秒針規制装置を標準装備し、
実用的機能面ではピークに達していたと思います。

しかし、竜頭操作によるカレンダーの早送りに関しては、そもそも構造的に早送りできないところ、
途中で対症療法的に揺動レバーの一部を樹脂化して滑り機能をもたせたため、何年も
経過するに従ってそこが破損するケースが多発し、56系の致命的欠陥と言われています。

外装のバリエーションは全貌がつかめないほど多岐に渡っており、どんなに資金と時間があっても
全バリ収集は不可能なのではないかと思います。現行セイコー5はそれ以上でしょうけど。

私はどちらかというと凡庸なデザインが好みのため、ここで取り上げるモデルは奇抜さやカラフルさは
ありません。同じようなモデルばかりになってしまいます。


Case. No. 参考画像
5606-8020
5606-5000
5606-7000
5606-8051
5606-8090
5606-7070
5606-7150
5606-7040
5606-7191
5606-7090
5626-8140
5206-6000
5216-7080
5206-5040
揺動レバー修理