近況報告 〜2002年

 さて、このページでは、最近身の回りに起きたあんなことやこんなことについて、思いつくままに書きつづってみようと思います。反論、疑問などありましたら、掲示板の方に書いていただけると幸いです。もともと文才がありませんので、駄文の洪水になる可能性もありますが、読むのがいやになったらお使いのブラウザーの「戻る」ボタンを押して、ここから脱出してください。

2001.08.26. バルサムはがれ(バル切れ)って
2001.09.02. ハードディスククラッシュ

2001.11.13. ハードディスククラッシュその後
2002.04.04. 新車購入
2002.05.04. コンタクトレンズ
2002.07.13. ストラップの結び方
2002.09.24.  ねじの頭をなめてしまったとき
2002.10.04.  グリコのおまけ

2001.08.26. バルサムはがれ(バル切れ)って
 光学レンズは、ほとんどが複数のエレメントから構成されていて、その製品に許されたコスト、サイズ等の制約の中で最高の性能を発揮すべく、各エレメントが設計されています。それらの中には複数のエレメントが貼り合わされて一枚のエレメントのようになっているものもあります。この接合面は電灯などの反射像の数をみれば存在がわかりますが、光軸方向から見ただけではどこにあるのか、いくつあるのかは全くわかりません。しかし、この接合面の接着剤が部分的に変質したり接着が剥がれたりすると、そこが接合面であるということがよくわかるようになります。かつては、バルサムという樹脂で貼り合わせていたため、この現象を「バルサム剥がれ」「バルサム切れ」などと呼び、短縮して「バル切れ」と言ったりします。

 バル切れを起こした部分は、時には虹のように光を反射し、また時には水がしみ込んでいるような控えめな症状を呈するのですが、写りへの影響度を考えた場合、少なからぬものがあると思いがちです。しかし、実際に撮影してみるとその影響はほとんど見られません。この道の先輩方の話でも、「明らかな影響があった」という話を聞いた記憶がありませんし、ある張り合わせ面全面がバル切れしているレンズと正常品を撮り比べても、明らかな差はなかったというテスト結果もあります。バル切れは実際に接着が変化し始めている証拠ですから、ほっとくと進行するのではないかという不安はあるものの、写りにはほとんど影響はないのです。

 さて、前置きが長くなってしまってすみませんが、ここからが本題です。
 先日、ヤシコン用ディスタゴン35/1.4を鳩居堂に持っていき、クリーニングを頼みました。視認できる不具合は鳥肌様の汚れと接合面周囲の一部に発生しているバル切れです。それ以外に、開放で夜間の点光源を撮影すると、画面真ん中の点も画面周囲の点光源と同じように歪むという不具合もあったのですが、これはあえて伝えませんでした。京セラで修理等をした後は、必ずMTF検査をやるというのをウリ(?)にしていますから、これで直るか?というのを確認したかったのです。

 4週間後にレンズが戻ってきました。わくわくしながら梱包をといて、レンズを覗き込みました。すると、いっばいついていた点々も、うっすらついていた油膜状のものも、すっかりきれいになっています。「さすが・・・」と思った次の瞬間、私はバル切れが以前のままそこにあるのを発見してしまったのでした。

 修理代が思いのほか安かったのでおかしいと思ったのです。今までに聞いた話から判断して、通常メーカーはバル切れした群を再接着するようなことはせずに交換するはずですから、そうしたら3万円は超えることを覚悟していたのですが、17000円程度で済んだのはエレメント交換をしなかったからなのでした。

 この程度のバル切れは実写結果への影響がほとんどないことはわかっていますから、安く済んでうれしいのですが、京セラ修理班がこのバル切れをどう判断したのかが知りたかったので、銀座に電話して聞いてみました。すると、「担当した技術者はバル切れには気づいていたが、撮影結果に影響なしと判断してエレメントを交換しなかった」という回答を得ました。

 街の修理屋さんがそう言うならわかるのですが、カールツァイス(京セラ)がそのような回答をするというのは意外でした。ちょっとでもおかしなところはどんどん変えてしまうという印象を持っていたので。この顛末、人によっていろいろな考え方があると思うのですが、私としては素直に?カールツァイスが「少々のバル切れは実写に影響ない」ことを認めたという事実を評価したいと思っています。

 肝心の実写ですが、とりあえず夜の街に繰り出して点光源を撮影してみたところ、修理前の状況(記憶)に比べるとかなりよくなっています。下の写真がテスト撮影したものです。右下の写真は左の写真の赤枠部分を拡大したものですが、青信号のランプから左上に向かってしっぽが出ているのがわかると思います。修理前はもっと派手に発生しており、今回の修理が有効であったことを表していると思います。

   

 

2001.09.02. ハードディスククラッシュ
 これを見ている人は、当然パソコン使いでありましょう。私も趣味でパソコンをいじり始めてだいぶ経ちますが、今までOSの再インストールやHDの入れ替えを余儀なくされる事態は経験したことがありませんでした。そのため、バックアップの重要性について認識が甘く、全然データの保全が計られていなかったのです。

 が、そんな私にもついに試練の時が訪れました。ハードディスクが壊れてしまったのです。事象は、起動中に突如「カンカンカン」と打撃音が発生してハングアップするというものでした。HDを逆さにしたり斜めにしたり冷やしたりして、何度再起動しても同じです。私は、何が失われたのかを考えました。アプリケーションソフトはまあいいとして、真っ先に思いついたのはこのサイトのデータです。HDの中には、今後の登録を待つ画像データがかなり入っていたのです。これを失うことはかなりの打撃でした。

 次に思い出したのは、中古カメラの道に入ってからの記録です。嫁には見せられないデータですが、大変重要なものです。その他は、某パソコン通信用ソフト(シェアウェア。登録番号を控えてなかった)とか、メールのデータなどが思い浮かびました。冷静に考えると、仕事のデータは全く入っていませんから、ないと致命的なデータというのはないわけですが、昨日までそこにあったものが今日からは何もないという衝撃は、経験しないとわからないものです。

 茫然自失になりながらも、まずはシステムの再構築をするのが先決ということで、翌日パソコンショップに行ってHDと、ついでにCD-ROM/CD-R/CD-RW/DVD-ROM ドライブを買ってきました。マザーボードが化石になりかけているため、HDの全容量を認識できない(2割ロス)という不具合はありましたが、OSをはじめとするソフトのインストールは順調に進み、CDドライブもあっけなく導入できたため、次に一縷の望みをかけて、クラッシュしたハードディスクをスレーブにして再接続、データの復旧を試みました。

 何をやっても「カンカン」音をたててハングアップしてしまうのですが、どうやらOSの領域にアクセスしなければ正常に動いているらしいことがわかりました。そして、ついに正常動作のままセーフモードでの起動に成功。今がチャンスとばかりにデータやシェアウェアの入ったフォルダーを新HDにコピー。カンカンやり出す前にできるだけコピーを続けます。ほしいデータはほぼコピーし終わったころ、不良HDはまた打撃音を発生し始めました。間一髪だったなーと胸をなで下ろしながら電源を落とし、不良HDを取り外しました。

 そんなことがあって、この一週間は目の前が真っ暗になったり胸をなで下ろしたり、大変でした。みなさんもデータのバックアップはまめに取りましょうね。私は今、CD-RWをドライブに入れっぱなしにして、フリーウェアのミラーリングソフトでデータフォルダーのコピーをCD-RWに作るようにしています。

  

2001.11.13. ハードディスククラッシュその後
 またコンピューターの話でなおかつネタ的に古くて恐縮ですが、前回の話には続きがあるのでそれを書くことにしました。いろいろ勉強になった事件です。

 実は私のパソコンには持病があったのです。それは、寒くなると起動中にハングアップしてしまうというもので、リセット→セーフモード→再起動→正常な立ち上がりという手順をとらざるを得なくなるのです。真冬には3回くらい再起動しないと立ち上がらないこともありました。その現象が、HDクラッシュの興奮冷めやらぬ9月の終わりに再発したのです。栃木は浜松より寒いとはいえ、まだ9月。この時期に発症するということは、またあらたなトラブルの前兆か? そう判断した私は、マシンの部品交換に臨みました。

 まず初めに考えたのはマザーボードの変更でした。当時の私のパソコンは、i440BXチップセットを使ったスロット1タイプのマザーボードにPentium III 500MHzを載せていました。しかし、今時スロット1タイプのマザーボードやCPUなどはないため、マザーボードだけを交換する事はできず、セットで交換するしかありませんでした。とりあえず雑誌を買ってきて適当なマザーボードを選び、パソコンショップに行ったのですが、雑誌に載っているものとは違う品物ばかりで迷うこと数十分。結局、ソケットのタイプ、チップセットの型番、PCIスロットの数を判断基準にしてやすいものを選択。CPUも、Pentium III 500MHzで特に不満を感じていなかったので迷ったあげくにCeleron 1GHzを選択。家に帰ってさっそく交換に取りかかりました。

 まずはデータのバックアップです。ミラーリングでほとんどのデータはCD-RWにコピーされていますが、一通りHDの中を確認してバックアップ。それが終了したら、いよいよマザボ交換です。
 一時キーボード差込不良で認識してもらえず、店に持っていったりして無駄な時間は使いましたが、交換自体は特に問題なく完了。Win98SEのインストールも完了。アプリケーションやデータのリストアもほぼ終わり、後は翌日にしようと電源を切りました。この時点では、悪夢が再び起きようとは夢にも思っていませんでした・・・

 翌日、続きをやろうと電源を入れました。すると、思わず天を仰ぎました、相変わらず起動中にハングアップするのです。なんで・・・主要部品はすっかり入れ替わっているじゃないか・・・再びOSを入れ直して見ます。しかし、変わらない。いろいろいじっていたら、再起動すらしなくなってしまった。どうして?・・・と考えたところで、一つだけ変わっていないものがあることに気づきました。そう、ビデオボードです。

 会社へ行ってこのことを自作マニアに話しましたら、ビデオボードはけっこう相性問題が多いらしいことがわかりました。交換の意志を固めていたら、余っているボードがあるのでつけてみたら、と言ってくれたので、終業後さっそく引き取りに行って交換しました。そして、OSを入れて、アプリケーションを入れて、とりあえず電源を落とし、様子を見ます。すると今回は、一晩おいても起動時にハングアップしなくなりました。よかったーと思いながら各種ドライバーを入れ、CD-RWからデータをリストアしようとしたら、がーん、CD-RWが読めないー。

  前回、データのフォルダーをミラーリングソフトでCD-RWにバックアップし、不測の事態に備えたと書きましたが、不測の事態をはるかに越えた不測事態が発生してしまったのです。とは言っても、CD-RWにバックアップを取るようになった後も時々CD-RWを認識してくれなくなる事があり、大丈夫かいなーと一抹の不安を抱いていたのですが、一番大事なときに起きてしまったのです。

 前回のHDクラッシュの時は、最終的にはデータを復旧できたのでよかったのですが、今回は新しいデータはすべて読めないCD-RWの中。HDクラッシュからこの時までに作ったデータで、HPにアップしてないものはすべて闇の世界に吸い込まれてしまったわけです。もう最悪です。このHPを見て写真をたくさん送ってくださった方がいたので、投稿写真館を立ち上げてそこに載せようと思っていたのに、それらもすべて闇の中。もう一度送ってくれなんてお願いできないし・・・

 というようなドラマを経て、現状ではなんとかトラブルなしで動いております。もちろん、CD-RWはバックアップにはおろか、普通のリムーバブルメディアとしても使っていません。あんな不安定なもの使えないよ。
 その代わり、クラッシュしたはずの古いHD、起動ドライブとしては使えないけど、データドライブとしてなら使えることがわかったので、これをフォーマットし直してバックアップ用領域として使っています。懲りないやつだなー俺も。(^_^;


2002.04.04. 新車購入
 このたび、と言っても約3ヶ月も前の話ですが、新車を購入しました。ホンダのAvancier nouvelle vague(ミラノレッド)です。この車に関しては、ご存じの方の方が少ないと思います。ホンダ車の中でもトップクラスの少量販売車なのですから。
 今や売れ筋はRVと一くくりに言われる車種群であり、人5人と荷物が少々多めに積める程度でデザインも一般受けするとは思えないアヴァンシアは、多くの人々にとって最初から対象外なのです。同じようなカテゴリーにアコードワゴンがありますが、こちらは登場時のイメージをまだ維持しているためか、町中でもよく見かけるくらいに売れているようです。
  それでも、マイナーチェンジの特別仕様車として発売されたこの「ヌーベルバーグ」というモデルは、生産現場からディスコンを切望されているアヴァンシアの中では桁違い(元々が桁違いに少ないのですが)に売れているようです。つい最近も、アパートから100mほどの家で同じヌーベルバーグの赤を買ったようです。

 この車のトランスミッションは当然ながらATです。今の時代、マニュアルトランスミッションが設定されている機種は商用車かスポーツタイプ、低燃費追求車くらいです。たしかにATは楽です。シフトレバーをD4レンジに入れておけば、あとはアクセルペダルを踏むだけ。左手左足はほとんど空いています。「楽」だけど、運転していて「楽」しくないんです。同じ漢字なのに、違うんですねー。アヴァンシアを買う前にメインだったプレリュード(MT) に乗ると、エンジンの音や振動は多いけど、ほっとします。エンジン回転と速度がリニアに変化していく感覚にすっかり馴染んでしまっているので、ATの「いつも半クラッチ」みたいな感じに違和感を覚えます。
 ずっとATに乗っていれば、そのうち慣れちゃうのかな。


 このことはカメラに関しても同じようなことが言えまして、AFは便利なんだけど、使っていてなんだか楽しくない。MFはピントが合っていなかったり、合わせている間にシャッターチャンスを逃したりするんだけど、使っていて満足感がある。ATがAF、MTがMFに対応するような関係なんです。
 この先、年を取ってピント合わせができなくなってくることは避けて通れないでしょう。その時、写真はAFカメラで撮るようになっているかもしれませんが、決して満足してないでしょうね。家の中ではMFカメラをいじって遊んでいることでしょう。


2002.05.04.  コンタクトレンズ
 昨日、コンタクトレンズを買ってきました。一日装用のタイプです。通常はめがねを使っていて、土日などの休みの時、スキーや写真撮影など、めがねでは不都合がある時だけコンタクトを使うようにしています。別にけちっているわけではなく、コンタクトレンズとの相性があまり良くなくて違和感がどうしても残るからです。

 なぜ違和感があるのにコンタクトを使うのか? それは、私の趣味の二本柱であるスキーと写真において、めがね装用では不具合が多すぎるからなんです。スキーにおいては1.サングラスの選択、2.ゴーグルの装着、3.レンズの曇りによる視界悪化などの点で、うっとうしいほどの制限が強いられます。また、写真撮影時にめがねを装着していると1.ファインダー視野全体を見渡しにくい(昔のカメラなどでは満足に覗くことさえできない場合がある)、2.目と接眼部が離れるためファインダーからの逆入光があり、露出が狂う場合がある、3.見かけのファインダー倍率が下がりピント合わせがしにくくなる、4.めがねのレンズに傷が付いたりフレームが変形する、など、けっこう深刻な問題があるのです。そんなわけで、やむを得ずコンタクトレンズを使用しています。

 さて、しばらく前までは、検診を受けなくてもレンズだけを買うことができたのですが、最近はトラブルが発生しているらしく、検査を受けないと売ってくれません。Johnson & Johnsonなどは、検査を伴わない販売方法をとっているところには品物を卸さないという方針を打ち出しているようです。

 ADSLを導入してパソコンの前に座っている時間が長くなってから、視力の低下を感じるようになっていたので、これを機会にちょっと度数を上げてもらおうと思って検査を受けたところ、ショックなことに右目に弱い乱視傾向が見られると言われました。今までそんなことはなかったのに・・・こうやって少しずつ悪くなって、いずれMFではピント合わせができなくなってしまうのだろうか・・・そんな不安がよぎりました。しかし、幸い利き目の左は乱視ではないし、矯正が楽なレベルなので、あまり深刻に考えないことにしました。後は視力低下をできるだけ避けるように心がけるしかないですね。みなさんも気をつけましょう。
私はとりあえずパソコンのモニターを液晶に換えました。これで目とモニターの距離が大幅に長くなりました(今までが近すぎたんですけど)。


2002.07.13. ストラップの結び方
 今回は、カメラに取り付けるストラップについて、ちょっとだけ書いてみます。先日、個人的にコロンブスの卵的と思える方法へのヒントを某所でもらったので、ウレシくて書きたいというわけです。

 さて、カメラへのストラップ取付は、「こうでなくてはイカン」という方法はないのですが、たいていのカメラの取扱説明書に記載されている方法は、特別な場合を除き下の写真のようなものだと思います。

 この方法は簡単で確実な方法なのですが、ストラップの端の部分が飛び出したままになっているので、見た目・手に巻いたときの感触を含め、気にし始めると我慢ができません。

 そこで、現在使っている取付方法は、次のようなものです。これはだいぶ前のあるカメラ雑誌に載っていた方法なのですが、問題になるストラップの端が内側に折り込まれるため、感触も見た目も全く問題なくなる、大変すばらしい方法です。この方法に「ニコン締め」なる名前が付いていることを知ったのはごく最近のことです。

 この方法は、ストラップが三重になる部分が短い場合は何も問題ありませんが、ストラップの全長が長い等の理由で三重になる部分が長くなると、使用中に真ん中に収まっているべき部分が出てきてしまい、大変だらしなくなってしまいます(写真下左)。糸で縛るなどすれば出てこなくなりますが、私の使い方ではストラップを頻繁に着脱できることが前提になるため、それはできません。
 このようなことになってしまうのは、私の場合つい最近発生した一例だけなので、あまり深く対策を考えていませんでした。
 しかし、あるBBSでニコン締めの話が出たときに、同様の不満を感じている人がいて、その人はじゃまな部分は切ってしまっている、と書いていたのを読んで、はたと思いついたのが写真下の右の締め方です。

 なんのことはない、三重になる部分の長さを今まで通りに、その代わり二重の部分を長くするだけです。これにより、だらしなさはなくなり、ほぼ満足状態です。ただ、ゆるみに対する余裕が少ないので、適宜チェックをする必要はあるかもしれないと感じています。

 私は「三重」にする事に対してかなり強い意識があったためか、このようなことになりましたが、人によっては何も悩まずにこの結論に至っているかもしれません。
 でも、私と同じような悩みを持っている人はいると思うし、ニコン締めをまだ知らない人もいると思うので、少しでも参考になればと書いてみました。

 

2002.09.24. ねじの頭をなめてしまったとき
 カメラをいじるのは好きですし、写真を撮るのも鑑賞するのも好きですが、カメラやレンズをばらのも好きです。ちょっとした不具合が自分の手で直せたときは本当にうれしいし、愛着も湧くものです。とどめを刺す場合ももちろんあるわけですが、患部に届く前にねじの頭をなめてしまい、そこから先に進めず修理を断念する=ジャンクの出来上がりということもけっこう多いわけです。

 今日も、ヘリコイドがすかすかになりかかったレンズを直してやろうとばらしにかかったところ、一本だけえらく堅いねじがあって、ついに頭をなめてしまいました。サイズの違うドライバーを当てても全然だめです。今までですと、ここで終了となるか、どうしても先に行きたい場合はドリルでビスに穴を明けてエキストラクターで抜く、などの方法をとるわけですが、今回はちょっと前にホームセンターで見つけた新兵器を試してみることにしました。

 これは、コニシという接着剤で有名なメーカーが出している製品で、その名も「ネジやま救助隊 ネジはずし」(右の写真)、キャッチコピーが「つぶれたネジに救いの一塗り!/ネジの溝をつぶした時に/サビついたネジをはずす時に/しめる時のすべり止めに」と、眉唾物の文句が書き並べてあります。ほんとかいなと思いながらも、試しに買ってみたのでした。それを初めて試してみる機会が訪れたわけです。

 中身を見てみますと、黒いグリス状のものにガラスの粒みたいなものが混ぜてあるようです。黒い塩粒入り歯磨き、という感じです。

 説明書の通り、頭のつぶれたネジの上にこれを一滴垂らし(ゲル状なので正しい表現ではないような気がするけど)、ドライバーを強く押しつけながら回しますと、わずかに砂をかむようなじゃりっとした感触の後、あら不思議、ぱきっと音がしてネジが緩みました。すばらしい! ほんとに救いの一塗りです。こらええわ。ねじの頭が折れてしまったような時は、古典的なエキストラクターを使わざるを得ませんが、なめた程度ならこの「ネジやま救助隊」があれば、かなりの確率で切り抜けることができるのではないでしょうか。

 基剤に混入された珪素系鉱物が、強く押しつけられることにより一時的に結合し、固体のような性質を持つのでしょうか。いずれにしても、世の中は着実に変わっていきますなあ(^_^;

 

2002.10.04. グリコのおまけ
 ちまたではグリコが流行っているようです。「タイムスリップグリコ」などと称して、20世紀の懐かしいモノのミニチュアをおまけにつけたグリコのキャラメルです。実質的におまけがメインであり、キャラメルがおまけという商品です。

 個人的にはこういうものには批判的なのでありますが、実物(サターンの暴走)を譲り受けて見せてもらったところ、なかなかよくできているので興味が湧きました。本体そのものは型で作っているのでしょうが、塗装はどう見ても手作業。細かい突起や溝も丁寧に色が塗ってあります。

 シリーズは3系統15種類あるようなのですが、他のものがどうなのか、自分で買って確認することにしました。
 最初に買ったものにはスバルが入っていました。しかしこれは、変なところに塗料がはみ出していたり、塀の建て付けが悪かったりであまりよい出来ではありませんでした。

 次に買ったのが給食。これはまずコッペパンに驚きました。見た目もさることながら、感触が妙になまめかしいのです。思わず口に運びそうになります。また、スープも脱脂粉乳もジャムも、とてもよく出来ています。

 そうこうしているうちに、重複しているからと、また同僚から譲り受けました。ケンメリです。これは正直言って、あまりよい出来ではないと思います。塗装ははみ出しているし、車自体もいかにもおもちゃという感じ。もらいものではありますが、いただけません。

 さて、次に買ったのは正太郎の追跡でした。これはカラーバージョンと白黒バージョンがあるらしいのですが、今回はカラーバージョンでした。これもよくできています。警部の帽子のひさしの内側まで、丁寧に塗装されています。これはすごい。

 というわけで、とりあえず手元には全体の1/3しかないわけですが、どうも車系のフィギュアは作りが悪いような印象を受けます。中国で作っているようですが、シリーズ別に作っている会社が違うのかもしれません。

 今のところ重複なく来ていますが、ヨメより同じものが出た時点での調達打ち切り指示が出されていますので、今後どこまでコレクションが増えるか? 余談を許しません。

 ちなみに、今回の15種類はなつかしシリーズ第二弾ということです。第一弾があったとは気づかなかったなー。第三弾もきっとあると思いますが、今度はどんなんでしょうね。

※不要かもしれませんが、一応写真の説明を。
上からケンメリスカイライン、給食、サターンの暴走、スバル、正太郎の追跡、です。

※右の写真は、実はオリンパスのC-2100UZにクローズアップレンズをつけて撮影したものです。クローズアップレンズを使うと、接写に弱いというこのデジカメの弱点がかなり緩和されます。銀塩のマクロレンズを使っても撮影しましたが、露出がうまく合わず、失敗の連続。被写界深度もどうしても浅くなります。なんだかんだ言って、デジカメは便利で手軽ですな。