Carl Zeiss Planar 1,4/50 HFT

このレンズについて

 これは、ローライフレックスSL35に付いていたレンズです。ローライの一眼レフに関する資料はほとんど所有していないため、今までに自分で見たことがある事しか書けないのですが、SLシリーズ用レンズは当初Carl Zeissから供給され、その後HFTコーティングとなり、それからMade by Rolleiとなって名前はPlanarですがCarl Zeissの文字はなくなっていったようです。その過程で、絞り込み測光の1ピンタイプから開放測光対応の2ピンに進化しています。

 ネームリングにHFTと刻まれているレンズは2本しか持っていません。このレンズとPlanar 50/1.8ですが、1.8の方はコーティングの反射光が独特で、なにか特殊なコーティングのように見えますが、1.4の方は普通の反射光です。
 ただ、コーティングの反射光というのは、現代の同一モデルでも個体差が大きいですから、ひとつふたつのレンズを比べてコーティングの違いを云々することはあまり意味がないことと言えます。

 このレンズは1ピンですので、露出計を使うなら絞り込み測光になります。元々SL35用ですから、SL35でしたら特別問題はないのですが、VSL3-Eなどの開放測光AE機で使うときは、レンズのAUTO/MANUAL切り換えレバーをMANUAL側にするか、絞り込みボタンを押してレリーズしないと正確な露出が得られません。VSL3-EやSL35-Eの場合は、2ピンレンズが装着されていないとAEが働かないようになっているため、1ピンレンズやベローズを使うときには絞り込みボタンを押してロックしておく必要があります。

写りは

 開放でのハロの出方、二線ボケの傾向、コントラストなどは、50/1.4というスペックのレンズとしては、"普通"か"やや良"の写りではないかと思います。たまたまかもしれませんが、F4まで絞ったときにかなり
抜けがよいというか、いい感じの写りが得られました。今後、Rollei Planarの1.8やヤシコンのPlanarなどと比較をしていきたいと思っています。

2002.03.23.


作例