Voigtlander Heliar 1:4,5 f=15cm

 13.5cmに続き、懲りずにヘリアーです。外観デザインはレリーズケーブル接続部を除いて13.5cmとほぼ同じですが、サイズは一回り大柄になっています。こちらもベルクハイルに付いていたものではないかと思っていますが、eBayでレンズ(シャッター)ユニットのみ入手したため、ボディを特定できず、年代がわかりません。写りから主観で判断すると、13.5cmの方よりは古そうです・・・
 このレンズは曇りあり、シャッター不動というものを普通の値段で落札しました。シャッターはとりあえず開きっぱなしになれば問題ないし、曇りも拭けば取れると勝手に都合よく判断したからですが、幸いシャッターは復活したし、レンズの方も曇りは取れました(表面の傷みは若干残りましたが気にならない程度)。

取り付け方

 先日入手したボーグのM42ヘリコイドがあるので、今回はM42化して167MTに取り付けることにしました。今回は試写のためということで、とりあえず撮影できればいいというレベルです。
 まず、レンズ後部のねじにテープをぐるぐる巻いて太くし、内輪を取り外したTマウントアダプターにセット、ねじを締めます。その後ろにヘリコイドチューブをつけ、それから中間リングをとっかえひっかえしてベターな長さの組み合わせにします。
 このようにして、撮影可能になった状態が下の写真です。

使い方と写り

 鏡胴(?)がかなり長くなる上、レンズが結構重いのでバランスは最悪です。下に向けるとレンズが落ちそう(^_^;なので、しっかり取り付けるためのスペーサーをまたどこかで作ってもらわないといけません。

 写りは、一言でいえばかなりシャープです。開放で数十cmまで近寄って撮影しても、破綻がありません。近寄ってもOKという点については13.5cmもそうでした。簡単にイメージサークルを見てみましたら、20数センチはありそうでした。使うのはその真ん中の36mmX24mmだけですから、多少の無理は影響ないということなのでしょう。
 ただ、昔知人に貸してもらってテスト撮影した「Rollfilm」というカメラのAnastigmat Skoparの写りに似たところがあり、近い年代なのかな?と感じています。全体的に鉛色がかった色合いになるんですね。どういうわけか13.5cmを使ったときはそんな感じは受けませんでした。逆に、13.5cmで感じたフレアは、15cmでは感じませんでした。


作例