G1   

出会い 

 このG1が出たのは、私がカメラ趣味に足を突っ込んでからいくらも経っていないころで、カメラ雑誌でも盛んにBiogonの復活を書き立てていました。ビオゴンを使うためにこのカメラを買うという話もよく見聞きしました。
 しかし、当時の私は「びおごんてなんだ?」程度のものだったので、全然食指が動きませんでした。値段も高かったし。
 私のカメラ趣味の引き金になった人物、「ズームはキャノン、単焦点はコンタックス」と言っていた彼が、G1を買いました。彼は買えば満足するタイプで、ほとんど写真は撮らないのですが、そんな彼がツーリング先で撮ったスナップを見せてくれました。その写りは、今まで自分が撮ってきた写真とは明らかに違う写りで、これがG1のレンズか・・・と思い知らされたのでした。これ以来、Gシリーズは常に気になる存在となったのでした。
 鳴り物入りで登場したG1でしたが、すぐにAFが弱いことが露呈し、特にSonnar 90を使うとピンぼけが量産されるのが評判になりました。この対策のためにAFを強化したG2が登場しましたが、わずかに大きくなったためあえてG1を選択した人もいたようです。
 G2の登場もあり、その後G1の中古価格は暴落していきます。ふと気が付くと、プラナー45/2が一万円台、G1ボディが二万円台にまで下がっていたのでした。そんなある日、何気なく入った中古カメラ屋で四万円を切ったG1+P45/2を見つけ、やむを得ず買ってしまった、それがこのG1との出会いです。
 コンタックスのカメラは、外観は大変よくできていて、見ていると持ってみたくなるカメラが多いのですが、使ってみると首をかしげてしまうものが結構ありますね。年代的には'90年代後半以降に発売されたカメラが、ほとんど?を感じる製品です。G1はその境となる時期のモデルですが、自分の中では割り切れば使えるカメラだと思っています。首から下げてチョットうれしいカメラでもあります。

使ってみて・・・

●さて、このカメラの最大の弱点はAFにあると言われています。他社の本格AF機に慣らされていない私にとって、AF速度が遅いのはほとんど気にならないのですが、測距ができない、おかしな測距をするというのは困りました。測距不能の場合は比較的わかりやすく、大きく外している場合も注意していればわかるのですが、微妙に外している場合、これは確認のしようがありません。絞りを開けて、厳密なピントを望むのであれば、フォーカシングし直して何枚か撮っておく必要があると思います。やはり、気楽に撮るなら絞って使うカメラと思っていた方がいいのでしょう。

●上にも書きましたけど、外観はうまく作ってあると思いますね。特にここがイヤ、っていうところが見つかりません。ファインダー接眼部の出っ張りが気になりはしますが、出っ張っていないとファインダーを覗きにくくなるので仕方がありません。

その他

P45/2つきを買って、その後Biogon28/2.8を入手し、21mmをどうしようかという矢先にモニターキャンペーンという名目で21mm, 16mmなどが放出されました。私もつい21mmを頼んでしまいました(^_^;が、モニター価格が定価の1/4なので、ちょっと話題になりました。ホロゴンも定価からすると激安のキャンペーン価格ですが、SLRでない16mmを使いこなす自信はないのでやめておきました。
 しかしこのキャンペーン、ホントにユーザーの打ち上げ内容を新製品に活かす気持ちがあるのか、よくわからないですね。レンズに付いてきた原稿用紙は汚いコピー一枚だし、作例だってプリントなのかマウント可なのか、プリントならサイズは何とか、全然書いてないですからね。ちゃんとレポートと作例を提出する人の割合は、かなり低いんじゃないですかね。
 それはともかく、ボディ購入から一ヶ月でレンズ3本体制になったので、これから使い込んでやろうと思います。

2002.02.01.