FD 100mm 1:2

このレンズについて

 私のHPをご覧いただくとわかると思いますが、なぜかニコンについては一切記述がありません。なぜかというと、特に嫌いというわけではなく、単に興味がない、だから持っていない、従って書けないというだけのことです。Canonについても、ページは用意してあるものの、中身が全然ありませんが、こちらは自分のカメラ遍歴の中で触れざるを得なかったための処置です。EOSについてなんか、10と55しかないし、何を書けというのか、って感じです。FDマウントだって、AV-1しかないんですよ。レンズは50/2しかなかったし。

 そんな状態だったのですが、何かの弾みでFD50/1.4 S.S.C.とNew FD100/2を入手することになりました。入手はけっこう前なんですが、ようやく最近試写をしたのでその結果が書けるようになりました。

 CanonのFDマウントはスピゴットという形式ですが、New FDになると普通のバヨネットマウントと同じ操作でレンズを着脱できるようになります。しかも、レンズのロック解除ボタンがレンズ側についているため(もともとレンズのロック機構がボディにはないから)、着脱が容易です。ロックがレンズ側に付いているというのは、私が所有するマウントの中ではNFDとZUIKO、TOPCON UVだけです。レンズごとにレンズロックを付けるとコストアップするのがあまり採用されない理由だったのでしょうが、もっと採用されて良かった方式なのではないでしょうか。

 100/2というレンズは、どのメーカーも評判がよいようです。大口径を作りやすい焦点距離なのかもしれません。100/2はZUIKOとCARLZEISS(Y/C)を持っていたので、もう一つくらい集めて撮り比べようという思いがあって入手に至ったと記憶しています。ZUIKOの100/2は、オリンパスのレンズにしては大柄で、3者の中ではこのNFD100/2が一番小柄になりますが、鏡胴の径に対してガラスの径が大きい姿はちょっとそそられるものがありますね。

写りは

 正直なところ、Canonのレンズをまともに使うのは初めてでしたが、ヤシコンツァイスやズイコーとは違う写りですね。あっさりと言えばあっさりですが、明るく透明感のあるものです。「晴れ」の場面には合うのではないでしょうか。AV-1では露出補正もままならないので、このレンズのためにF-1でも探してみようかと考え始めている今日この頃です。

2004.03.22.

作例