Distagon 4/18

このレンズについて

 我が家にあるレンズの中ではもっとも焦点距離の短いレンズとなります。以前スーパーワイドヘリア15mmを持っていたことがありましたが、BESSA Lというボディを含めて「どうしても手放したい」という衝動に駆られ、すぐに売り払ってしまいました。それ以来、コシナ-フォクトレンダー製品はひとつも買ったことがありません。
 それはともかく、このレンズ、ヤシコンカールツァイスレンズとしてはあまり話題になっているのを見たことがありません。ディスタゴンでは21mm、G用ではビオゴン、ホロゴンなどは記事のネタや掲示板のネタになっていますけどね。
 カタログを見ますと、9群10枚でフローティング機構採用という、けっこう凝った作りのレンズです。その割には(開放値が暗いこともあるでしょうが)コンパクトです。鏡胴先端のラッパ状部分を除けばP50/1.4とほとんど同じ大きさです。その先端にはフィルターネジが切ってないので、フィルターを装着したい場合は70-86リングを介することになっています。フードの指定は特になく、どうしても何かつけたければこの70-86リングをフード代わりに使うことになるのでしょうが、どう考えても遮光性能はゼロに近いと思います。
 フローティング機構採用のためかフォーカシング時に前枠が回転しますので、AXでAFのみと割り切った場合以外は角形フードも使えません。
 ただし、フローティングとAXのAFは相性が悪いはずなので、AX使用時は画質の低下を覚悟しないといけませんね。

使ってみて

 十分予測できたことではありますが、超広角で開放値が4ですから、よほどいい条件でないとスクリーン上でのピント合わせが困難です。試しにマグニファイアーをつけてみましたが、それでもばっちりとは言えない状況でした。少しでも楽をしようと、AXとペアを組ませるのですが、それでも不安になるくらい、ピントの山がわかりにくいです。AXよりはスプリットイメージ付きのスクリーンを使った方がまだいいかもしれません。
 18mmで最短30cmなのはどうなのでしょう。AX以外のボディで使うと、不満を感じる場面があるかもしれません。

写りは

 歪曲収差は私の目には感じない程度です。煉瓦の壁を撮ってみましたが、気になるひずみはありませんでした。ただ開放では周辺の減光がすごくなります。二段絞ればほぼ均一になるように思います。最初は平均測光で使っていたのですが、画面の隅に空などの明るい部分が入ると、それに引っ張られてかなりアンダーになってしまったので、スポット測光に換えたところ、だいたいいい感じの露出が得られるようになりました。


作例

    

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