COSINA  WIDE ANGLE 20MM 1:3.8

出会い

 20mmという超広角が欲しい、でもZUIKOに手を出す勇気がなかった私は、ある中古市で新品で1万円ちょっとの値がついていたこのレンズを見て、これで超広角を試すことにしようとその場で購入、さっそく撮影に入りました。

使ってみて

しかし、すぐにヘリコイドがロックして撮影不能になり、取り外しもできなくなってしまいました。何とか外して交換してもらいましたが2本目も絞りの連動爪が外れて撮影不能に。安いレンズはこんなものかと思いながら、再度交換してもらい、さあ次はどんなトラブルが出るかなとやけ気味に期待していたら、それ以降トラブルが出ていません。外観は非常に高級感のない仕上げで、何もここまで安っぽいデザインにしなくてもいいじゃないかと思うのですが、鏡胴や絞りリングなどは金属製のようで、もうちょっと、ちょっとだけ仕上げに気を使えばかなり良くなるのではないかと感じます。最近の新生フォクトレンダー製品を見ているとわかるように、実力はかなりあるメーカーですから。

写りは

 写りは、使い初めて最初に気になったのが逆光に弱いということ。レンズに光が当たるような条件ではかなり高い率でゴースト、フレアが発生します。それから、ノートリミングで四つ切くらいまで伸ばすと、四隅の像が流れているのがわかります。値段から考えれば十分な写りだと思いますが、それならZUIKOはもっといい写りだろうと期待が高まり、ある時ついに新品のZUIKO 21/3.5を入手したのでした。しかし、実際に撮影してみると耐逆光性も四隅の流れも大差なし。同じものを撮って比べても、ボケ(絞り)の形が6角形か5角形かで判別できる程度。それだけこのレンズのコストパフォーマンスが高い(ただしZUIKO比で)ということなのかもしれませんが・・・

作例