COLOR - SKOPAR X  2,8/50

出会い

 これは初めて買ったクラシックカメラ、ウルトラマティックCSに付いていたレンズです。エレメントも小さいけど、鏡胴もコンパクトなため、ウルトラマティックにはあまり似合わないですね。考えてみれば、似合うレンズの方が少ないかもしれません。
 カラースコパーは1949年くらいに登場し、いろいろなカメラに搭載されてきましたが、私が最初にその写りに驚いたのはこのSLR用ではなく、VITO Bについていた50mm F3.5のカラースコパーでした。その後、VITOMATIC IIaの50mm F2.8と比べてみて、微妙に差があったことからいろいろなカラースコパーを試してみたくなり、カラスコ追撃隊と名乗ってニフティサーブの会議室に書き込みをしていたこともありました(^_^; しばらくして挫折してしまいましたが、いまだにこのSLR用カラスコでは感動したことがありません。

マウントについて

 このマウント形式はカメラメーカーのものではなく、シャッター会社がシャッターとセットで供給していたようで、一般にデッケルマウントと呼ばれています。そのため、同じ形式のマウントを有するカメラがいくつかあります。ドイツコダックのレチナレフレックスなどがそうで、カメラまたはレンズにあるメーカー識別のための爪を除去すれば、レチナレフのレンズをベッサマティックに取り付けることができます。ただし、ウルトラマティックに装着する場合、このカメラはシャッター速度優先AEに対応するためにレンズの開放値をボディ側に伝える機構をもっていますので、開放値がF4以外のレンズは補正して使うか、マニュアル露出で撮影する必要があります。この伝達機構はF2〜F4までしか伝えられないので、純正レンズでも開放値F4.8とかF5.6のレンズは露出補正して使うことになります。
 このAEに対応しているレンズは、レンズのマウント側の締め付けねじ3本のうち一本が黄色く塗られています。

使ってみて

 上にも書いたとおり、SLR用のカラスコでは感動したことがないので(よく写ることは間違いないですよ)使用頻度も低くなっています。何とか真価を見極めたいと思ってはいるのですが・・・

2003.12.29.作例追加

作例
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